5分咲きくらい

朝から阪急電鉄の定期券を買った。2つ窓口をはしごしたのだが、両方で「えっ、通学じゃなくて通勤ですか?」と訊かれた。アメリカで買った(激安の)トレンチを着てたのが原因か? でも初任給も出る前に買い物とかできないし、服をそんなに買ったって置くとこないしなあ。登校してから大学生協に加入手続きに行ったのだが、そこでも「こちらへどうぞ!」と学生専用の窓口に通されてしまい「あの、教員なんですけど…」と白状する羽目になった。ちなみに教員は若干特別扱いのようだ。校費握ってるからなぁ。

今日は記念すべき(と言うべきかどうか)ゼミの初回だった。ゼミ1期生は11名。私は講座制出身なので、正直言ってゼミというのがさっぱりわからんのだが、学生たちもゼミは初めてなので、要するに初心者たちの集まりなのであった。とりあえず図書館ガイダンスなどの案内と、輪読の班割り(くじびき)、順番決め(じゃんけん)など。学生は輪読も初めての模様。「ようするに三人寄れば文殊の知恵ってこと」と説明する。勿論もっと具体的な説明もしたが。あとは某R大学との合同工場見学の話を振ってみる。食い付きのよさにびっくりしたが、なにせ片道3時間かかる遠方だし、これから工場側に問い合わせなので、どうなるかはまだわからない。

現実の私を知っている人はうなずいてくれると思うが、私は仕切る立場に自分で立ってしまいやすいタイプなので、ゼミを私主導にしてしまいすぎない力加減に本当に内心苦心惨憺している。とりあえず今日は私がある程度進めないと向こうも困ると思ったので、とりあえずほどほどに仕切ってみた。帰宅してから思いかえすに、皆戸惑いつつちゃんと参加してくれてたよなぁ。そもそも全員ちゃんと開始5分以内に来てたし。輪読のなかみは皆さんの手腕にお任せである。ちなみに懇親会は端から丸投げした。

ゼミ時間の最後に「春休みに面白かったこと」を一言ずつ話してもらったのだが、驚いたことに半数以上が海外旅行に行っていた(!)。韓国3人、北京1人、タイ1人、ハワイ1人。まるドメどころか、全然インターナショナルやん。「あのさ、後期、英語の文献ちょっと読んでみる~? ちょっとまたおいおい考えよ~」と行ったとき、びびりつつも反応が思ったほど悪くなかったのはそれでか、とあとで納得。旅行でも何でも、外国に出ていく根性があるとは頼もしいこと。