2019年の総括

今年の目標は「自分とまわりを大事に」だったらしい。全然覚えてなかったが、そこまで破ってもないと思う。今年はどうにもフラストレーションのたまった1年だった。主な出来事は以下の通り。

・香川旅行(1月) Gと一緒に新年に香川旅行に行った。金刀比羅宮へ行ったり、高松で観光したりした。

・ソロ(4月) 4月に2回、ソロを踊った。初めてのソロで、グアヒーラ。バックが違ったし、オープニングとかもあったのでとても勉強になった。とにかく課題は目線、力まないこと。

現代思想(5月) 突然依頼が来て、いま話題のトピックで原稿を書いた。今年書いて世に出ためぼしい原稿はこれくらい。

・代講(6月) 非常勤をお願いしていたMさんが急死されたので、突如代講。いろいろとアクロバティックなことをせねばならず、大変だった。

・事典のための勉強(7-8月) 自分の専門外の事典項目を書くために、論文を読んだり洋書を読んだり勉強した。

・大使館イベント(8月) 米国国務省プログラムのアラムナイを対象にしたイベントに通ったので、1泊2日で参加してきた。いろんな人に出会えて話せたのは刺激的だった。

・福井旅行(8-9月) Gと一緒に福井に旅行した。同期Y君にたくさん案内してもらった。勝山にも行ったし、越前市も色々見学させてもらえた。お魚もお酒もB級グルメも美味しかった!

・原稿肩代わり(9月、11月) 締切をものすごく破っている共訳者の分担を、結果的に2章分肩代わりした。

・妊娠(11月) 子どもを授かった。

九度山(12月) ずっと行きたかった祖母の実家にGと両親と4人で行った。大伯父が元気なうちに行けて良かった。

とにかくフラストレーションの出どころは、翻訳3件と事典をやり遂げたいと思っていたのに、肩代わりの仕事が大量に横入りしてそれが完了しなかったこと、それに付随して、成果が全然世に出なかったこと、自分のオリジナルの仕事が全然できなかったことに尽きる。とにかく今年は肩代わりが多かった。亡くなられたMさんの授業を肩代わりし(採点が自分のとあわせて合計800人に上って8月前半はつぶれた)、家族の体調が悪いというUさんの翻訳を肩代わりし(正直もっと早く言ってくれればいいのにと心底思う)、時間が取られて自分の仕事が進まない。専攻での仕事の分担があって海外出張にも行けなかったし、国内旅行すらほとんど行かず、何をしてたんだろう?という感じ。結局ピアノもほとんど弾いていない。なかなか京都から動けないので、気分転換と体力づくりに踊りのスタジオにばかり通っていた。今年から定額コース3万円ができたのをいいことに、週6時間くらい踊ったりして、細切れの時間を踊りに費やし、ストレス発散と体力づくりに明け暮れていた。事典の原稿はしっかり書いたし、翻訳も1件は終わらせたけど、あと2件残っている。なんとしてでも今年度内には終わらせたい。もう片付けの仕事には飽きてきたのだ、ということがつくづくよく分かった。オリジナルな仕事がしたい。それは授業に関してもそうで、2年生の演習とか、教養の講義とか、あきらかにマンネリを感じ始めた。そろそろ勉強をしなおして内容を刷新し始める時なのだと思う。私にはインプットが足りない。もっと勉強して、フレッシュなアウトプットを出したいという気持ちが募る。

そんなわけで、今年は「初めて」も少なかった。とはいえ、フラメンコで初めてソロを踊ったのは大きな挑戦で、いい機会になったし、自分には経験が足りないということがつくづくよくわかった。もっといろんなことを学んで、色んなことを表現できるようになりたいなあ。あと、Nさんのワークショップで初めて日本画の画材を触った、というのも初めてだった。色彩で何かを表現すること自体が久しぶりで、とても新鮮な気持ちがした。あれはまたやってみたい。

楽しかったことと言えば、夏の終わりに福井に行って、同期Y君にたくさん案内をしてもらったこと。ご実家にも泊まらせてもらって楽しかった。またゆっくり話したい。

あと大きな出来事として、子どもを授かったことがあるのだが(思えばこれも「初めて」だ)、まだだいぶ初期なので、どのように経過するかは神のみぞ知る。にもかかわらず、本当に自分がついているのは因果な職業で、ちょうどカリキュラム組みの時期に当たってしまったせいで、本来ひとさまに言うような時期にはまだほど遠いにもかかわらず、同僚からゼミの学生から分野の近い研究者から皆に事情を話して、来年度の代講やら非常勤を今から探す羽目になってしまっている。しかも探すのは自力。まるで自営業。条件も厳しいし、断られるわ、交渉せにゃならんわ、書類をお願いせにゃならんわで、死ぬほどメールのやり取りがある。思えば今年は年中ずっと非常勤の手配をしていた。6月にMさんが亡くなったときもそうだったし、秋には通常の手配をしたし、冬になったら自分の代講。嫌になるほどの件数で、それも今年はストレスだった。自分の代講問題はまだ解決していないが、色々と気遣って助けてくれる専攻の先生方には心から大感謝…。とりあえず来年は私「が」何かを肩代わりすることはないだろうし、今年のようなフラストレーションのためかたにはならなさそうな気はする(別のものは色々あるだろうけど)。あとはもうとにかく神頼みしかできることがないので、近くのお薬師さまに参っている。

そんなわけで、来年は適宜やり方を変えながら、できることを探っていくほかない1年になりそうだ。とにかく生存が第一で、でも研究も授業も少しはリフレッシュさせられるように、低出力でやり方を探すしかない。というわけで、来年の目標は「ギアをこまめに切り替える」。来年もどうぞよろしくお願いします。