かなり暑かった

それでも朝4時に目が覚めるのだった。朝から論文の直し。メールに返信など。今日はめっちゃ暑い。結局30度まで行ったんではなかろうか。

今日は会議はないので、午前中は地下鉄をのりついで倫敦塔を見に行った。要するに城跡であった。いろんな塔があったけど意外と狭かった。各種王冠も見た。

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この暑いのに近衛兵さんは毛皮もこもこの帽子をかぶっているのだった。熱中症にならないのだろうか。

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倫敦塔では大鴉(raven)が飼われているそうなのだが(いなくなったら英国が傾くらしい)、この大鴉はどうやら奈良公園の鹿のようなものらしく、お弁当を食べる小学生に向かって歩いていっては、カバンの中やらサンドイッチやらをつついており、子供たちの悲鳴があがっていた。

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風切羽が切られているから飛べないらしい。鹿と違って肉食だからよけいこわかろうと思う。私に向かっても歩いてきた。Nevermoreと言うかと思ったら言わなかった。

午後から大英博物館に向かい、Smithonianの元学芸員で現在英国で博物館学の博士課程に通っているPetrinaと再会。待ち合わせ場所を間違えて、会うのに苦労した。まずは博物館の中をざっと案内してもらい、ロゼッタストーンやら、アッシリアのレリーフやら、エジプトのミイラやらをいろいろ見学。それからカフェでアフタヌーンティーしながらディスカッションした。写真では上のお皿に載っていたサンドウィッチが写っていないが、サンドウィッチもおいしかった。

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実は博物館そのものよりPetrinaとの話し合いやディスカッションの方が重要度が高かったのであった。museumとarchiveのちがい(まずcollectionとexhibitionがありeducation-orientedなmuseumと、classificationのメソッドがしっかりしていて企業発で始まったarchive)、写真にまつわる色々(artとしての側面、technologyとしての側面、photoshopの前後→history of softwareとしての側面)、新しいプロジェクトに関してどこに相談に行くべきか(デンマークの博物館、ロンドンの博物館、アルバートでのパフォーマンス展示、レスターへの相談etc.)、performanceをarchivingあるいはexhibitするにはどうすればいいのか、まずは何を考えるべきか、昨日までの学会の内容をPetrinaに報告(彼女は別のミーティングで来られなかったため)、彼女の博士論文研究の進み具合(curatorがある見方を発見する瞬間、curatorがexhibitionをどのように作り上げるか…)についてなど。カフェが閉店してからも近くの公園に場所を移して、合計5時間は喋ったと思う。有益だったし、いろいろすっきりした。彼女が博士課程を終える前(つまり来年中)にいちどレスターに行かねばなるまいな。資金が取れさえすれば行けるのだが。再会を約束し、別れを惜しんだ。彼女とは、シアトルで初めて出会い、そのあとワシントンDC、京都、ロンドンで会ったので、これで太平洋・大西洋両岸で会ったことになる。

帰国してから飲むための地ビールを買って、宿に帰って支度をしたら眠くて撃沈。