朝6時に頑張って起床。まじめにメイク。
小学生じゃあるまいし、と思ったけど、緊張したのかよく眠れなかった。さっさと起きだしてメイクして、7時半から近所で着付けしてもらった。誂えの訪問着に、一番いい帯を実家から出してもらった。まったく今日締めずいつ締めるのだという話で。美容師さんはとても上手だった。感謝。
9時すぎにあがってタクシーで大学へ。まずは事務で論文データを提出。それから研究室に行こうと思ってエレベータを待ってたら、ばったりもろ兄に遭遇。院生部屋には誰もいなかったので、先生の研究室に行ってご挨拶がてら、色々ご相談など。翻訳の件やら各種手配やら…大変。
9時50分に開場で学位授与式。研究科の正代表になってしまったので、指定席で最前列、謎の学位ストール(どこから見ても袈裟)が贈呈されるという。しかもあろうことか、文学研究科から授与ということで一人目として壇上に上がることに。礼するときにコケそうになって焦った。個人的には総長には色々思うところあり、何故この人から貰わねばならぬ、という気分でもあったので、授与中めちゃめちゃ凝視もといガンを飛ばしていたら、3回くらい目が合ってしまった。それにしても専攻名でちらりとこっちを見たのはどういう意味だ。「おめでとうございます」と言われたので「ありがとうございます!」とドスをきかせた声で言ってしまったのには、たぶん会場内は気付かなかったろうから無問題。父が写真をとってくれた。
式辞はナポレオンに始まり宇と宙の話に至る(要約すると何事も初めから気合入れて行け、人間関係には留意しろという内容)という実に不思議なもので、壇上の研究科長たちの顔が(-_-)→(ー"ー;)→(・_・)?→(-_-)などと変化していくのが中々面白うございました。
それにしても、これで1999年以来在籍していた大学から、正真正銘縁が切れるのかと思うと感慨深いものがある。研究室に寄ったら、後輩がお祝いにと言ってトルコギキョウをプレゼントしてくれた。
綺麗。嬉しいものです。
それはそれとして、「こういうのは外さない男です!」と後輩氏が言うのがじつに爽やかで、心底感心した。学部からうちの学校に来ている人でこういうことが嫌味なく爽やかに出来る人は殆どいないのでは。学部時代の母校では地味なほうでした、という話を聞いたことがあるけど(実際そうだろうとは思うけど)、それでコレとは、私学とは何と恐ろしい場所であろうか(でもうちのゼミ生にはできなかろうな…)。
あまりに暑かったので早々に帰宅。着物を脱いで、作ってくれた方の工房へ行ってお手入れに出した。これを作ってくださった先代に報告できればどんなによかっただろうか。家で出来合いのかつどんで食事にして、それから授業準備。
夜は踊りのお稽古。2月には発表会である。