はだざむい

日の出が早いのと、デパスの手持ちが無くなったのとで、睡眠時間が短くてたまらない。まぁこの季節にはいつものことだが。今朝は船に乗り遅れる夢を見た。

今日は午前中に演習があるので早々と学校へ。今日の発表担当班のプレゼンの出来は非常に良かった。2回生なので未熟なところはあるものの、ちゃんと要点はつかめてるし、わかりやすいし、スライドもよく出来てるし、図解も適切だし。問題は参考文献表をつけてないことだけ(大きな問題だが…何度言ったらつけるねんこの子らは!) とはいえ、こういうプレゼンの出来る学生がいると、他の学生にも刺激になるので大変よい。

ちょっと余った時間を使って、今日は学生たちに「メール講座」をやった。というのも、配布レジメを事前に学生にメールに送らせているのだが、本文に「宛名」「名乗り」「署名」をちゃんと書いてきた学生がこれまで一人もいないため。全員が、件名に名前と学籍番号と授業名を書き、本文に「次の授業のレジメです。パソコン用意よろしくおねがいします」とか用件だけを書いて送ってよこしているのである。用件だけならいいほうで、「来週のレジメです(^^)」とか顔文字まで使っているのを見て、流石の私も「こらあかん」と思うに至った。この子ら、このまま放置したら社会に出られへん…。というわけで、今日は「件名の書き方」「メール本文の冒頭には必ず宛名をつけること」等にはじまる「家族・友人以外にあてた電子メール講座」をやったのだった。学生たちは見事なくらいぽかーんとしていた。反応を見ていて正直不安になった。この学生たちは、果たしてこういうメールマナーが必要だということを、そもそも根本的に理解しているのだろうか。きっと、年上や目上の人に丁寧に連絡を取る、という経験がこれまで無かったのだろう、となんとなく推察する。経験が無いのは仕方ない。これから出来るようになればいいわけだ。ということで、「他の授業で校外実習に行くことになったため、ゼミ発表の日時をかえてほしい(しかも替える相手の内諾は取ってある)と許可を求めるメール」を私に送る、という宿題を出した。何事も練習れんしゅう。それにしても、あれだけのプレゼンが出来てメール一本書けないというのも、妙にアンバランスだよな。

ただ、私の礼儀感覚が平均的31歳に比べて厳しめというのもたぶん事実だと思う。実家はずっと店をやっていたし、両祖父母、両親ともに、言葉づかい・立ち居振る舞い・手紙の書き方などに非常に厳しかった。クラシックピアノの先生はもちろん作法に目を配ってたし、そのうえ大学で入ったのは能楽サークルで、厳密なハイエラルキーが支配する和室での礼儀作法(できないと叱り飛ばされる)を叩き込まれ、しかもクラシック音楽ホールで10年接客バイトをし、挙句の果てに同窓会やら発表会の運営で依頼文書・謝罪文書を息をするように書けるほど大量に書かされて、現在に至る。思えば、私は自分の立ち居振る舞い・言葉づかいを厳しく注意する人間に囲まれて31年間やってきた。だから、メールをするのも電話を取るのも初対面の人に何かお願いをするのもナチュラルにできるようになったわけだが、あの学生たちはそういう環境に居たことが一度も無いのかもしれない。もしかして、彼ら彼女らの親も、礼儀作法にうるさくない世代なのかも。そういえば私の母がそういうこと言ってたな、とぼんやり思い出す。まぁ何にせよ、2回生でマナーを学べるっていうのはいいことだ。就活間近の3回生になってからでは笑えない。

4時間目の講義では、電話やら何やらのことについて喋り倒して疲れた。微妙に専門外のことについて喋ろうとするから疲れてるのだとは自覚している。今日は学生がちょっと眠そうだったので、次回からもう少し工夫してやらんと。

今日は腰というより背中が痛かった。やっぱり座ると痛い。仕事にならん!と思いつつ、研究費でついに研究室に新しいパソコンを導入してやった。特売のLet'sNote. パナソニックからお金もらって研究してたことだし、やっぱりパナソニック製品を使おうという忠誠心も少し。ついでに会計の事務処理もやってしまった。帰ったら疲労困憊。やっぱり仕事にならん。学会準備が遅れてるのに…。