淀みを外に出すには

授業が無い曜日なので、何はともあれ朝から整形外科に行った。レントゲンを撮って、触診を経て、9割方椎間板ヘルニアなどではないだろうという診断を受ける。もともと私には10代のころからの側彎症があるので、それで腰椎に負担がかかりやすくなっているところに、椅子による姿勢の悪さなどが相まって、関節のねじれが起こりぎっくり腰的なことになったのではないか、というのが現在の推測。それにしても痛みの引きが遅いので、週内に痛みがマシにならなければもう一度来るように、との医師の指示であった。どうも第五腰椎と仙腸関節あたりが痛みのもとらしい。

自宅に帰って腰を休めつつ、かつての側彎治療用ストレッチと、トータルフィットネス4年間で習ったストレッチを片っ端から試して分かったことは、とにかく脊柱起立筋が固くなって痛みの原因になっていること。広背筋は痛くない。大腿四頭筋がちょっとつっぱってる。大臀筋も可動域的には大丈夫。ただし、大臀筋に微妙なコリがあるようで、指圧すると痛い。痛くない範囲で脊柱起立筋のストレッチを試みる。鎮痛剤は考えうる限り最強のものを貰ってきたが(しかも組み合わせで)、効きは微妙であった。そもそも筋肉の痛みに鎮痛剤って効くのかな。あと、コルセット入手。きけばよいのだが。

とにかく体は休息させるほかないが、頭脳は休息させるわけにいかないので、今度の調査用の必読文献600ページ強を寝転がったまま読了。よし。これだけだと仕事が追いつかないので、週末の授業レジメも今日中に完成させねばなるまい。正座椅子を使って座ると、じっとしていると痛いが、微妙に腰や体を揺らしながら仕事すると良いということに気付いたので、ゆらゆらしながらパソコンに向かっている。問題はこれが普通の椅子では難しいということ。明日は果たして教室会議の後の教授会まで耐えられるかどうか。

筋肉や関節もさることながら、根本的に心底ストレスが溜まっていると実感した。環境が変わったこともそうだし、周囲に同年代の人がいなくて、しかも個人研究室で、授業以外に何かを気楽に話す機会がぜんぜんないのもそうだし、Tのクオリティを大変にあげねばならないのもそうだし、GWに調査にいかなければならなくなったのもそうだし(腰痛なおさないと新幹線乗れないが)、あと2月末からのもやもやを2カ月溜めこんだのが一気にここで噴き出したのだろうというのもそうだし。そういえば医師に「腰痛はもしかしたら帯状疱疹の予兆かもしれないので、それも覚えておくように」と言われた。あー、思いっきり泣くか笑うかしてすっきりしたい。