今日から福井旅行。京都駅で電車を待っていたら、なぜか蒸気機関車が走り抜けていった。サンダーバードで武生へ。駅前でY氏と落ち合う。今日から2日間お世話になるという算段。まずは駅近くのお蕎麦屋さんで、有無を言わせず越前おろしそばをご馳走になる。爽やかな辛味であった。後で気づいたが、これはY氏の計画の一環で、彼はこの2日間で可能な限りの名物を見学・喫食するという緻密な計画を立てておられたのであった。この時点ではまだそこまで考えが至っていなかった（笑）。いずれにせよ美味しいお蕎麦である。
Y氏の車で、まずは一路勝山へ。サークルの同期が勤めている（が今日は不在の）勝山城博物館を少し見学する。バブル期の名残の残る巨大な建物であった。これは展示が難しそうだなという感じ。うっかり院卒が3人そろっているせいで、展示の解説に色々コメントを付けずにいられないからたちが悪い（笑）。ソフトクリームを食べてから、目的の県立恐竜博物館へ。めっちゃでかい。そして展示がものすごくしっかりしてる。これは感動。鉱物もあったし、説明もちゃんとしてるし、露頭の解説もあったし、オパール化したアンモナイトとかもあったし、新生代の標本もあったし、特別展もちゃんとしていて大満足。またゆっくり見に来たい。
また車で南に戻って、武生駅前でコーヒーを飲んで演奏会関係のいろんな話を聞く。それから、ここらでいちばんというお寿司屋さんにお連れいただいた！ Y氏の地元すぎてちょっと緊張してしまった。めちゃおいしかった…。
それからご実家にお邪魔した。噂にたがわぬ、街灯の少ない田舎の、物凄い大きい古民家でございました。玄関の板間がすごくて、ここ舞の稽古にちょうどええな…とか思ってしまうほど。焼酎とビールで夜更かしするなど。翻訳（毎週末翻訳の愚痴を聞いている気がする）、ゲーム（ボードやらオンラインやら）、ドイツからの引っ越し、地元の学校の話など、いろんなもろもろの話をした。夜半過ぎまで話し込んで就寝。思えば、Y氏Aちゃん私が書評誌の編集委員をしていたのはもう13年ほど前のことになるし、Y氏の住んでいた北ドイツの街を妹もつれて3人で訪ねたのも11年前のことなのだった。大学に入ってから今まで、あれが折り返し地点になるほど時間がたったことになる。後半のなんと短く感じることか。ここから20年はもっと速いのだろうか。おうちは静かで、虫の声だけがすごかった。
