雨ふり

本日マーフリーズボロ訪問日。ゆっくり起き、寒くて天気が悪かったので午前中は宿で準備などをし、昨日の残り物で昼食にして、昼前に車でピックアップしてもらって出立。片道1時間弱ほどの道のり。MTSUは郊外にある州立大学で、今日はそこのセンターを訪問。学部の中にラジオ局があるし、センターは創立30年以上、素晴らしいコレクションを持っていて、しかもあとで聞くと予算も安定。すばらしい。所長のGreg先生に2時間半ちかくもお話をきかせていただく。有難い。単にコレクションを集めてファンシーに見せるだけ、という状況に対する懸念をGreg先生もNさんも共有してくれるのがうれしい。そもそもなぜ私の本拠地ではこれを全然わかってもらえないのだろうか。歴史家じゃないからわからないのだろうか。もどかしい。

大変勉強になる話をたんまり聞かせていただいて、学内のスタバで休憩してから、夜はライブへ。Music City Rootsという週1回のアメリカーナのライブで、伸びてきていたりかつてベテランだったりしたアーティストたちが出演されるという。Nさんのつてで、なんとグラミー賞アーティストにご招待いただいて聞かせていただいた(めっちゃオーラがあって男前! 握手しちゃった)。お肉とコールスロー、マッカンチーズ(アメリカのソウルフードというがはじめてたべた)とアイスティーで食事にしてからライブを鑑賞。このライブがもう、ほんっとうに素晴らしくて、Nさんによればはずれの日もあるらしいけど今日は大当たり。1組目のSouthern Avenueが特に気に入っちゃって、あとでStaxから来月出るというCDを即時予約してしまった。ウェブサイトなんかで見るよりずっといい。Southern Avenueは何度も「ポジティブメッセージ」の歌!ということを強調するMCをしていた。

www.southernavenueband.com

2組目はサックス入ってたし、3組目はCicada Rhythm、ジュリアード出のベース弾きのお姉さんの素敵な歌声。

www.cicadarhythm.org

4組目はバンド結成50周年を超えるカントリーバンドExileの円熟の芸。本当に素晴らしかった。送ってもらって宿に戻ってからも興奮して眠くならないくらい。これで中レベルとかナシュビル恐ろしすぎる。アーティストの層が厚すぎ。

Nashvilleは快晴

朝5時半に起き出して、6時半の電車に乗って一路空港へ。今日は朝9時台の飛行機でテネシー州ナシュビルに向かう。ナシュビルに行くのは2009年に奨学金のエンリッチメントセミナーに出て以来、8年ぶり。あの時は夜な夜な奨学生の皆でバーに繰り出して、音楽を聴きながら踊って、楽しい思い出しかない。荷物も早々に出てきて、カウンターでゆったりしたおばさまに相手してもらってシャトルを予約し、宿へ。宿はダウンタウンから橋を渡ったところ。着いたら昼頃で、さっそくチェックインさせてもらうこともできて、歩いてダウンタウンに向かった。昔、皆で訪ねた店がそのままあって、懐かしくてちょっと感動した。でもナシュビルはものすごい建築ラッシュらしく、前には見たことのなかった建物がいっぱい建っていた。やはりリーマンショックから8年、景気がよくなったということだろうか。

すこしうろうろして空いていたNudie'sのカウンターで、生演奏を聴きながら、チーズバーガーとフレンチフライ、レモネードを食す。バーガーもフライも、店員のお姉さんがおすすめというとおり非常に美味しかった。ダウンタウンナシュビルのバーは、どこでも常に生演奏を聴きながら飲食できるのがうれしい。

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食後は、こちらも8年ぶりのカントリーの殿堂へ。周囲に建物が立ち並んで、見た目の印象がずいぶん変わっている。チケットカウンターで学生さん?と言われて笑う(が、あとから思えば中にいた2時間で見かけた入場者は私以外残らずすべて白人だったので、若い非白人女性1人が来ているということはserious studentでしかありえない、という判断だったのかもしれない)。今回は調査できているので、中を隅々見て回った。色々気づくこと思うこともあったが、とりあえずきれいに見えるようにしてある図書館部分が暗くて全くの無人というのがものすごかった。後で聞くと、ここの図書館は非常にクローズドでやる気がないらしく、ここに預けたら最後死蔵になってしまうのだそうな…。うーん。ロックの殿堂と事情が違いすぎて戸惑う。さすがに全展示を見て回っていたので、さいごはくたくたになって退館。早起きしていたということもあったので、宿に戻って少々仮眠する。

夜は今回いろいろアレンジしてくれた(ある意味)奨学生仲間のNさんが車で迎えに来てくれて、夕食をご一緒した。中華で米の?の炒め物。美味しかった。私がいつもイライラしていた、このプロジェクトがらみの様々について、すんなりかつ熱く共感してくれて本当にうれしかった。やっぱそう思いますよね! ヒストリアンならそう思うと思うんですよ。日本人だろうが米国人だろうが、誰に聞いてもヒストリアンは共感してくれた。なぜプロジェクト内ではそうでないのか…というのには頭を抱えるしかない。地道に頑張るほかないということだろうけれども。

帰りはまた宿まで送ってもらって、広いベッドで就寝。ミネアポリスの自宅よりマットレスが上等なので寝転がっていて気持ちいい。

夜からちょっと寒いらしい

朝から研究所に行ったがKatieがいない(あとで聞いたらひどい風邪で休暇をとっておられた)。明日からNashvilleだがお知らせできないのだった。とりあえずシラバスの締め切りということで、さまざまところにシラバスを入力して送る(それにしても日本時間深夜はメンテナンスで入力できないのどうにかしてもらえないだろうか)。印刷すべきものなどを色々印刷してから、早めに退却。眠いのでちょっと仮眠してから荷造りの続きをし終え、夜はCさんTさんに、チアをしておられるYさんを交えてタイ料理でお食事。パッタイとかグリーンカレーとかフライドライスとか美味しかった。チアの選抜は毎年のことで大変に厳しいらしい。思えば選手より厳しいのは、(逆に)付属的扱いだからなのかもしれない、とも思う。とりあえずチャレンジが推奨されない日本を飛び出してコンペティティブなところにチャレンジすること自体が凄いと思う。リベラル米国人ならそうは思わないと思うが。でも私に言わせればアメフトとチアというそれぞれの要素自体が既に異様なのであって(アメフトのアホみたいなマッチョさを許容してチアの性的消費を許容しないというアンバランスがわからん)、あの2つはプリミティブ社会としてのアメリカを示してるように思えて面白いのやけどねえ。オリンピックやプロリーグはぜんぶショーであって、それはショー化された能とかフラメンコとか演劇やミュージカルや音楽ライブとある意味一緒で、そのときの社会とか文化とかと不可分に結びついていて、いろんな社会的不正義とか偏見とかから決して自由になれないどころかがんじがらめになっているものではなかろうかと思う。あと日本の女性の性的商品化は陰に入ってえげつないものが多いうえに日常的に社会に組み込まれているものも多いので、チアくらいぱっきり出して金銭化してもらえるとむしろ分かりやすくて良いと思ってしまう。でもこういう感覚を英語で説明するのがすごく難しい。私の語彙では、その場で説明するのは難しい。ニュアンスが出ない。

ちょっと暖かめ

漫画を読みすぎたからか朝はけこう寝ていた。午前中にメールを送ったり色々作業。あまりに外に出なさすぎるので、ちょっと暖かいということもあって外に散歩に出たら、来週お世話になるNさんからちょうど電話がかかってきて色々ご相談する。帰りにアイスクリーム屋さんでアイスを買って食べた。美味しい(が、体が冷えた)。帰宅して少し休んでから荷造り。週末にあまり仕事するとあとがもたないということがだんだんわかってきた。洗濯もこなす。

ひきこもり

なんだかしんどい土曜日。とりあえずバナナと飲み物で食事にしてから作業。昼食はキムチ雑炊。運動不足なのでジムで運動。戻ってからまた作業。夕食は残り物。疲れたので夜は漫画などを読んでいた。

道路凍ってる

お天気のよくない金曜。できるだけ作業を進めたいのでコロキアムはいかないことにした。やってもやっても終わらないような量。あまりに体が固まるので夜に少しジムで運動する。運動すると気分が晴れてもうちょっと作業できる。夫に仕事をしすぎるなと突っ込まれた。夕食は海南鶏飯ジャスミンライスとチキンとシラントロの組み合わせは正義。

そんなに寒くない

起き出して朝から出勤して作業。朝食はしっかりめに昨日の残り物にした。ずーっと作業していると目が疲れる。夕方に退却し、今日は先週のメンバーでまず韓国料理を食べにいった。石焼ビピンバおいしかった。おなかすきすぎて写真撮るのを忘れるほど。それからイベント中で入場無料のミネアポリス美術館に行った。日本や中国の美術が充実していて、漢代の馬とか、狩野派の屏風、浮世絵コレクションなんかもあった。それからダウンタウンのバーで一杯飲んだ。カウンターのお兄ちゃんも交えて4人でいろいろお話。ミネソタの人は直接的な言葉を嫌う、ニューヨークとかボストンの人はdirectすぎてrudeなくらい、カリフォルニアもそんな感じ、でもミネソタはこうpasssive aggressiveで…というような話だった。ミネソタの人もそう思うのか、と思った。ミネソタのこの感じは日本に似ている気がする。