ものすごい晴れ

早起きして荷造りし、荷物をもってチェックアウトして出立。シンプルだけどいい宿だった。また使いたい。地下鉄を乗り継いでRenfeのアトーチャ駅へ。時間があったので駅のカフェでジュースとパンで朝ごはん。荷物のチェックを通し、特急で2時間半ゆられてセビージャへ。私の乗った車両は双子の1歳児はいるわ、電話で話す人が続出だわでものすごく賑やかだった。外は快晴で、前半はひたすらオリーブ畑が続き、後半にはオレンジ畑がまじっていた。

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セビージャ駅についたら物凄い人! 皆フェリアに出かけるらしく、タクシー乗り場は長蛇の列。これはいつまでたっても乗れないということで、急遽予定を変更して市バスに乗った。混んでたけどこれが結局正解で、15分ほどで町中へ。少し歩いてホテルにチェックイン。このホテルが小さいけどものすごくお洒落で、屋上にパティオはあるし、スタッフは親切だし、大正解だった。

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一休みしてから街に出る。マドリーよりもずっと小さいし、通りも狭いけど、空の色はビビッドだし、建物はかわいいし、すごく魅力的。フェリアなのでそこここにおめかしした老若男女がいるのもすてき。まずはカテドラルの近くのタパス屋さんで食事。スペイン語しか通じないがどうにかした。チーズやオムレツがうまい。それからカテドラルを見学。運よく並ばずに済んだが、とにかく巨大! こんなものすごいカテドラルがあり得るのかとビビった。何やろなあ、これ。バチカンもすごかったけど、これもすごいよ…。

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ゆっくりぐるりと見学して、ヒラルダの塔にも上った。ケルンの大聖堂を思い出すような高さだった。素晴らしい眺め。

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降りてお土産屋さんを覗いてからオレンジの庭で一休み。普通にオレンジの木が植わっているのにびっくりする。そりゃオレンジジュースもうまいはずである。それから少し歩いてフラメンコ博物館へ。明日のショーを予約して、中を見学。空調がきいていないのか暑くて、熱暴走しているコンピュータもあった。見終わったらいったん宿に戻って、少し昼寝して一休み。暑いので疲労もたまりやすい。

夕方になってから再出立。バスでフェリアの会場へ。ホテルのスタッフに教えてもらったバスは番号がどうも間違ってたみたいだけど、まあまあ近い方向まで行ったので途中で降りててくてく歩く。ビシッとスーツを決めたおじさまとか、素敵な衣装をきこなしたマダムや少女がいっぱい歩いていて眼福である。とにかく見ているだけで楽しい。まずは地図をチェックして、公設カセタ3つを覗こうと決めたが、実際には公設カセタはもっとあった。1つ目の公設カセタではビールを買って飲んだ。あまりセビジャーナスはかかってなかったけど、皆とにかく思い思いに踊ったり飲んだりしていて楽しそう。

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写真を撮りまくりながら通りを歩く。10代くらいの女子のグループはカメラを向けるとにっこり笑ってくれたりする。綺麗!とほめたりなど。

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カセタの中だけでなくて、普通に通りに集まって、皆で歌ってパルマしてパリージョ鳴らしてセビジャーナスを踊っている人たちもいた。お祭り大好き! Gに踊りを覚えてもらっていたら私も踊ったんやけどなあ。

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セビージャの春祭りを見る、という夢がかなって大満足。2時間ほど歩き回って、バス(これまた番号を間違えた)とトラムを乗り継いで街中に帰還。そのへんのレストランで生ハムやねっとりしたオックステールのクロケッタ、サラダなどを食べ、ビールを飲む。

この辺りに物売りの黒人がいたのだが、食べ終わって帰るときに人通りの少ない通りでつけられていることに二人で気づき、人通りの多い通りに出て速足でだいぶ歩いた。かなりの距離つけられていたが、ホテル近くでまいて帰還。まぁ2人で良かったし、人通りの少ない通りに少し入ったのもつけられているのに途中で気づけて良かった、と思うべきか。道でつけられたというのは2002年のプダペスト以来かも。

快晴!

今日はGと街歩きデー。メーデーで祝日なので、お店や博物館などは殆ど開いていないため。まずは近くのカフェで朝食にして、早朝の通りを歩き、プエルタ・デル・ソル、マヨール広場などを巡っていく。まだ観光客もほとんどおらず、大道芸人もまばら。

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それからまずは聖イシドロ教会に行ってみた。大きな教会で、さまざまな祭壇やステンドグラスなども見られる。

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それから少し歩いて、見晴らしのいいバラの花壇でひとやすみ。

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それから王宮の南側のカテドラルに行ってみた。私は2回目だったけど、ここはいつきてもざわついているなあ。大きなマリアの祭壇も見る。せっかく王宮近くまできたので、外側からお王宮をチラ見して、ラストロののみの市まで歩いて行った。いったいどこ製かわからない服や靴や帽子の屋台が出ていたり、古本の屋台がでていたり、ビンや古いカメラやさびた鍵みたいながらくたとものつかないものが売ってたり。Gはお父さんへのお土産として古本の数独を2冊買っていた。お昼はいったんホテルの近くまで戻って、海鮮のお店でサラダとパエージャを食べた。お米がうまい! エビもうまい!

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おなかがいっぱいになって、歩き回って疲れたのでホテルに帰って一休みかねて昼寝など。

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起き出して、スペイン広場でドン・キホーテの像を見てから、明日の下見を兼ねてアトーチャまで地下鉄に乗り、それから公園を散歩した。クリスタルパレスも見る。緑が多くて、木陰は涼しくて、気持ちいい。

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植物園に行こうかとも思ったけど有料だったし遠かったので、プラド美術館の裏のカテドラルを見学して、ちょうどいい時間だったのでそこからタブラオに歩いて行った。今日はカルダモモ。演者が10人いて、アレグリアスもブレリアも良かった。なんとこのときのギタリストさんが、ミネアポリスでお世話になっているRossの友達だったということが後でわかった。世界は狭い。ここは食事もなかなか美味しかった。ガスパチョとか肉団子とか、あとバルサミコのかかったサラダ! 量は少なめで助かった。

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終わってもまだまだ明るかったけど、たくさん行動して疲れたので、ホテルに帰って荷造り。お疲れ様でした。

晴れのち曇りのち晴れ

朝から起き出して、昨日と同じカフェでサンドイッチ、ドーナツとコーヒーの朝食を取り、歩いてラ・エンカルナシオン王立修道院へ。昨日予約したのでようやく行けるという寸法。中の見学はツアーのみ、しかもツアーはスペイン語なので全然わからないのだが、見られるだけめっけものというもの。さまざまな肖像画や宗教画、暗い回廊、礼拝堂、聖遺物聖ヤヌアリウス の血などを見学する。聖遺物は小さい玉子型のガラスみたいな雰囲気で不思議な感じだった。

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それからプラド美術館へ。こちらも昨日チケットを予約しておいて正解だった。長蛇の列だったがなんとか入場。とにかく広い! そして宝物だらけ!! エル・グレコがいっぱい。たくさんのラファエロ。浴びるほどのゴヤ。黒い絵も全部ここにあったし、ネコの絵も。もちろん裸のマハ、着衣のマハも。着衣のマハは以前2011年に来日しているのを見て以来。ベラスケスのラス・メニーナス。ヒエロムニス・ボスの快楽の園。ボッティチェリのナスタジオ・デリ・オネスティの物語。ぜんぶここにあったとは。韓国・中国、英語話者の皆さんのツアーがすごくて、人気の部屋はめっちゃ混んでたけど、空いている部屋はガラガラなのが面白かった。途中、キッシュとオレンジジュースの軽食をすべりこませつつ、見られる限りすべての部屋を見た。本当に大満足。6時間歩き回った。ついでに美術館の裏のサンヘロニモエルレアル教会も見学し、ようやっと店じまい。

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宿の近くのデパ地下でパエージャやサルピコン、ほうれん草のペーストなどを買い、G用におやつのケーキも買って帰宿。結局今日一日で3万歩くらい歩いた。さっさと食事にして荷造りしつつGの到着を待つ。Gはすんなりついて、9時すぎにタクシーで宿に到着した。下まで行って出迎えたりなど。Gに会うのは年始にハワイでお別れして以来なので、約4か月ぶり。思えば地球の反対側である。

再会を喜びつつ、まずはセビージャ行きの列車のチケットを確保。英語のサイトですんなりと購入するが、見てみると日本語サイトでは「連休中は対応不可」で予約できなかった! 語学ができるかどうかで列車のチケットが買えるかどうかも変わるとは。

雨のち曇り

ラトビアの時の生活リズムだろうか、6時半に起床。今日はゆっくりするつもりで、髪を洗い、学会関係のメールに返信。10時頃にでかけてカフェで朝食。コーヒーとサンドイッチのセットにドーナツをつけてみた。温かいサンドイッチがうまい。雨が降っているので、ティッセン=ボルネミッサ美術館へ行く。多少の行列があって、荷物を預け、まずはブダペストの特別展へ。エル・グレコなどを見る。それから常設展へ。広い。マクシミリアン・リュスの「月下の工場」が気にいったりなど。他にも、大好きなシャガールモンドリアンピカソ、Albert Bierstadtの「セントアンソニーフォールズ」にはびっくりした。ふだん散歩しているミネアポリスの景色をマドリードで見るとは。

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入る扉を間違えたりして怒られたりしつつ、広い館内をぐるりと回って満足。おなかが空いたので、カフェテリアで豪華めのランチ。今日のスープと、鴨のオレンジソース・クスクス添え、パン。スープは中にこっそりラタトゥイユがはいっていたし、鴨もものすごく美味しかった! 大満足。

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それからソフィア美術館に行こうかと思ったけど、長蛇の列で諦め。修道院のチケットが取れるかと思って2つ回ったけど、こちらも両方売り切れ。さすがは祝日近くの週末マドリードである。それでフラメンコ用品店のマティも閉まっているかと思いつつ、昼休憩明けでちょうど開いていた。片言のスペイン語でアバニコ赤白1つずつ購入。片言すぎてびっくりする。その後近くのスーパーをうろうろし、夕飯がわりに乳製品のお菓子を買い込んで帰宿。宿のスタッフEllenさん(とっても親切)に尋ねて、近くのたばこ店で葉書用の切手を2枚買う。たばこ店のお姉さんたちも親切だった。買い込んだお菓子類を食べ、体勢をたてなおしてから、近くのタブラオへ。ここは先生の推薦リストには入っていなかったところ。1人目は?だったが、アレグリアス・ソレアポルブレリア・アレグリアスの後ろの3人はよかった。終わってもまだ明るかったが、宿に帰って明日の予約や、明日以降の調べものなど。思った以上に時間がかかり、夜遅くになってしまう。

よく晴れたマドリード

目覚しでしっかり早起きして髪を洗い、まずは朝食探し。近くのカフェでクロワッサンのサンドイッチと、生絞りのオレンジジュースをいただく。4ユーロ以下でうまい! スペインには生のオレンジをお店で絞るオレンジジュース絞り機というのがあって、そこから出てくるオレンジジュースが本当に美味しくて大好き。けっきょく旅の間じゅう飲み続けた。

緊張しつつ地下鉄のチケットを買い、乗り継いで大学へ。大分早くついたがなんとかなった。今日はトレスケベドコレクションにアクセスさせてもらう。すごい。チェスマシーンにケーブルのゴンドラ。ナイアガラにまだあるらしいし。テレキネもすごい。後でトムに言わせると彼は「発明家」として評価されすぎていて他の人からもらったアイディアをどう評価するかとかでかなり議論があったり、モデルのレベルでうまくいっても実際はどうかとかいう話があったそうだが、それでもいろんな機械がすごく面白い。沢山写真を撮らせてもらった。見学は9時半から1時間ほどだった。

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それからは、道に迷いつつ計算機センターの展示も見て、そのあと街中へ。まずはソル駅近くのvodafonesimカードを買い(スペインでは買うのにパスポートがいるけど、設定までやってくれて親切。予定通りsuperyuserにした)、マヨール広場を経由して、サンミゲル市場へ。

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あまりにおなかが空いていたので、混んでたけどここで色々食べた。ガスパチョクロケット、チーズやイクラのタパス、ウニを焼いたもの、パエージャなど。

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おなか一杯になって、王宮方面へ歩いていく。まずは南側のカテドラルを見学してから、北側の王宮へ。

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王宮は広いしとってもゴージャスだった。王様のポートレートもいろいろあった。

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飾りに飾られたいろんなお部屋(撮影禁止)はさすが日の沈まない国といった雰囲気で、ゆっくりと見学。

そのあと修道院を覗いてみるが、どこもうまくチケットが取れず、フラメンコ用品店のマティへ。スペイン語であいさつしつつ、アバニコを発見したが、店員さんが忙しそうだったのでまたの機会ということにして退店。いったん宿に戻って休憩してから出直して、地下鉄にのってカサパタスへ。着いたら最前列に案内されて、サングリアを頼むと、相席にコロンビア人のお兄さんが座った。そのお兄さんが言うには、フラメンコはフランコ政権時にはナショナリズムに利用されたので、スペイン人では好まない人も多いのだとか。ともあれ、カサパタスは非常にいい雰囲気で、始まる前からちょうど真後ろでギタリストさんがギターの調整をしているし、あっという間に満席になったし、これは期待できるとおもったら期待通りだった。カンテのブレリア、おおどりのタンゴ、ギターのソロ、ソレアポルブレリア、バタのアレグリアス、フィンデフィナーレ。ものすごく熱の入った踊りで、本当にすばらしかった。特にアレグリアス!

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大満足。暗くなりつつあったが人の流れに乗って地下鉄で帰宿。

スペインは暖かい

今日は移動日。エリータは朝から出かけたようだった。私も起き出して支度し、パンと冷蔵庫のチーズ、ハチミツ、お茶で朝食にする。パッキングもして、時間があったので溜まっていたメール色々に返事をした。エリータは10時半ごろに戻ってきて、私のランチにといってチーズとパン、フムスでサンドイッチを作ってくれて、バナナも持たせてくれた。そういう作業をしながら、彼女の岡山の道場での体験などについても話した。エリータは空港まで車で送ってくれた。大感謝。車を降りたところで一緒に最後のセルフィーを撮ってハグして別れた。また、日本かラトビアか、どこかで再会したいもの。エリータ、色々ありがとう。

チェックインは、搭乗券が足りなかったもののスムーズに行き、あっさり空港内に入れたので、コーヒーをかってさっそくサンドイッチを食べた。まだ時間があったので、お店も覗いて、ネコのピンバッジを買う。まずはバルセロナまでのフライト。持ってきた『虐殺器官』をやっと読み始める。バルセロナに到着してから、まだ数時間待たねばならない。空港は広くて、とりあえず夕食がわりにタパスを食べた。生ハムの乗ったパンやオムレツ、ビールなど。かなり待ち時間があったので込み入ったメールに返事などをしつつ、なんとか乗り継ぎ便にのる。バルセロナからマドリードまで。こちらは1時間ほどで着き、マドリードについたらもう夜だった。荷物もすんなり出て来たので、タクシー乗り場からタクシーにのる。マドリードの中心部までは一律30ユーロ。タクシーの運転手さんは親切で、わかりにくいオステルの入り口もちゃんと確かめてくれた。オステルのスタッフEllenさんもまたとってもフレンドリーかつ親切で、丁寧にチェックインしてくれた。この人は、その後も、チケットの印刷を手伝ってくれたり、見どころを教えてくれたり、買い物できる場所のアドバイスをくれたり、とても気持ちのいい対応をしてくれた。感謝。とにかくチェックインして、軽くシャワーをあびて就寝。

曇りのち雨のち晴れ

なぜか朝4時に目が覚め、日本とメッセージのやりとりなど。京都の家のアイビーが立ち枯れ病で枯れてしまったという話。寝直して8時ごろ起床し、髪を洗う。エリータは今日も朝から仕事で既に出かけている。お茶を入れ、パンとハチミツ、チーズのお菓子で朝食にする。支度して出立。まずは近くの郵便局に祖父母宛のハガキを出しに行く。それから歩いて木製の住宅があるあたりを通るが、雨が降ってくる。雨に降られつつ公園を抜けて、ラトビア国立図書館へ。図書館に着くころには雨がやんで、まるで絵葉書みたいな物凄い写真が撮れた。

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この国立博物館は新しく、ガラスのお城という童話(伝説?)に着想を得てデザインされたものらしいのだが、でこぼこしているせいで維持に大変お金がかかるらしく、ラトビアには長期的視野がない、メンテナンスのことを考えていないと昨日デニスは怒っていた。まあとにかく綺麗ではあるし、中も広々として、色んな展示がある。コートと荷物を預けて、受け付けで展示を見たいというと、ゲスト用入館証を渡してくれるので、それで中に入って展示や閲覧室などを眺めた。すごくきれい。眺めもいいし。

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ここには東アジアの書籍のブースもあって、行ったら「何かお探しですか」と声をかけられた(笑)。明らかに東アジア人だったからだろう。ここの係の1人は折り紙が得意で、月に1回折り紙のワークショップをしているということだった。お土産に蝶の折り紙をくれた。この折り紙は長旅に耐えられなさそうだったので、エリータに後でプレゼントした。

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歌のフェスティバルのポスターとかアメリカの写真展とか貴重書とか、この図書館デザインのもとになった本とかデザイン画の原本などを見て辞去。

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さて、エリータとはKGBビルディングのところで待ち合わせるという話になったのだが、そこに行くのに大変苦労した。まずトラムには乗れたのだが、トラムのターミナルから目的のバス乗り場がわからない。たぶんこっちだろうということで少しあるいて先のバス停から乗るが、なんとGoogleマップが指し示す住所が間違っていて、着いたら全然別の場所。そこから更にバスに乗って旧KGBの建物に着き、中もさらっと見学したのだが、今度は携帯のプランが上限に達してしまった。トップアップをしなければならない、ということで、運よく近くのスーパーを見つけるが、ラトビア語がわからないのでどうやって説明したものか。スーパーの無料WiFiを使い、携帯会社のウェブサイトを見せて、次いでに後ろのお客さんだったお姉さんに英語で通訳してもらって、ようやく5ユーロ分のトップアップに成功。レシートに載っている番号に電話をかけたら、トップアップしましたという画面(らしきもの)が出て、20分以内にチャージされるという寸法。本当に大変だった。おかげでエリータと連絡がついたけど、ちょっとした冒険だった。

午後はあまり時間がないということで、近場にでかけることになった。まずはエリータの妹エリーナさんのアパート(リガの中心地)に行って、軽くポテトやサラダ、チーズなどをいただいた。エリーナさんの娘のエヴァちゃんが可愛い。パンダちゃんが拉致された。

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それから支度して車で出立。ソ連時代には保養地だったというユールマラの付近の、ケメル国立公園へ。ここは湿地帯になっていて遊歩道があり、しかも硫黄分を含む水が出るということで、病気の人の保養所などもかつてはあったそうだ。ソ連時代の豪華な建物は、見た目は豪華でも中はリノベが必要で、そういうこともあって買い手がつかず、いまだにからっぽのまま放置されているのだそうな。

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それはともかく湿地帯はきれい。たくさん歩いた。

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あとスロカ湖の美しさよ。鏡みたいだった。

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おやつにもらったオートミールクッキーがおいしかった。日も暮れて来たので車で戻り、リガ中心部近くで解散し、私とエリータは地元のブリュワリーで軽くビールを飲み、別の店で少しタコスを食べて夕食にした。エリータは18歳の時から3つ年上のデニスと一緒にいて、彼がボスで何でも決めて来たから、別れてから初めて家のことでも旅行でも自分で決めるということになって、すごく独立した感じがするそうだ。12年は大きかろう。それに18歳の女子と30歳の女性では自立心も違うはずで、年月が関係性に影響を及ぼしたことは間違いない。でも二人はカウンセリングにも行って、ゆっくり話し合って、お互いに尊敬を保って関係をリセットしたというからすごい。実際昨日見てもそうだったし。エリータが新しい生活のスタートを切れたというのは良かったんだろうと思う。彼女は、私が結婚したので勇気が出たと言っていた(笑)。うむうむ。帰宅してハーブティーを頂いて就寝。