お天気ばっちりクリスマスイブ

朝からマンゴーとアップルバナナで軽く朝食。午前中は近くのフリヘエ宮殿へ。今日はクリスマス前日ということで、半日だけあいてた。行ったらまだほとんど人がおらず、ちょうど解説を聞くことができた。後で思えば、ここで色々解説を聞けたのは非常によかった。王権の象徴の鳥の羽、マナをたっぷりもった人毛のレイと舌をかたどったクジラの骨、歴代王家の肖像と解説など。Gはほとんど聞き取れなかったと言っていて、私も半分聞き取ったかどうかというくらいのけっこう難しい話だったが、聞いてよかった。ここは本当に気持ちのいい離宮で、景色も抜群、こんなところに住めたら気持ちいいだろうなあと思うような感じだった。

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近所のバーでバーガーで昼食にして、昼過ぎに集合。今日はマウナケアでサンセットと星のツアー。バンに乗って、順々に参加者を拾っていく。席がなくて助手席に。ガイドのJさんは地質学を学んでおられたとかで非常に知識豊富だった。溶岩ばかりのところをまっすぐ突き抜けて、山手に上がっていくと一気に高原、気温が下がってくる。小一時間も行くうちにあっという間に高度2000メートル。信じがたい。マウナロアも雪をかぶっていた。そこからもうちょっと行ったところの溶岩台地でも記念写真。虹が出ていた。

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さらにそこから上がっていって、2800メートルのオニヅカセンターでごはんを食べながら高地になれる。日本風のお弁当に、ひさびさのちゃんとしたお味噌汁がついて美味しかった。お弁当自体は某委員会で出るお弁当みたい、と思ったのだが(笑)。近くには固有種の銀剣草もあった。

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ここで貸し出しのズボンを着こんで、オフロードを四駆で上がっていく。雪が見えてくる。ハワイの人はアホ(笑)で、クリスマスのためにマウナケアの頂上まで行ってピックアップトラックに雪を満載して降りてくるのであるが、そんなトラックとどんどんすれ違う。降りたらすぐに溶けるのに。ちゅーかミネソタにおいでって感じ。雪の多いところで降りて、コートを着込む。きらきらひかってとってもきれい。向こうに見えているのはマウナロア。

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さらに上がって、ついにすばる望遠鏡のそばへ! 一度来てみたかったんよなー。この時点でかなり感動。スキーやボディーボードをしているものすごい人たちがいる。 

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ついに夕日観察地点へ。高度4000メートル。さすがにめっちゃ息がきれる。本当のマウナケア山頂は聖地なので別にある。過去3週間、強風でマウナケアは閉鎖になっていたそうで、昨日から開いて、今日が2日目。すばらしい夕日だった。大感動。

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ここでは星を見るのは迷惑になるので禁止されているため、少し下ったところで星空の観察。暮れて来ればくるほど星が良く見える。ガイドさんがすごく面白く解説しているのを聞きつつ、三脚を設定し、ミラーレスではあるが星を撮ることを試みる。実は初めて。だが、思いのほかうまくいってびっくりした。とにかく、作業してるうちにどんどん満天の星空になっていく。快晴のマウナケア、標高3500メートルを超えて本当に満天。物凄い天の川。フォーマルハウトも見えた。びっくりするほどの星。こんなに星があったんかと思うほどの星。地学部員はぜひ一度来るべき。

これは南西の空。一番光ってるのは金星。フォーマルハウトはそのもっと左の1等星。

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天の川のなかのカシオペヤ座の左上、M110星雲まで写ってる!

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オリオン座の星雲も写ってるし、アルデバランはもちろん、すばるも8つ以上見える!

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ガイドのJさんにも、初めてにしてはなかなかうまくとっててすごい、ガイドKさんにはピントがあっててすごいとほめられた。マスキングテープなどでピント固定を試みた成果であった。Jさんに教えてもらった方向にカメラを向けたら、キラウエア火山のハレマウマウ火口が写った。見えてる星はたぶん、はと座とかエリダヌス座とかそんなん。

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ああ~プラネタリウムよりずーっと見えるよう! 大感激でした。本当に来てよかった。ガイドのJさんKさんありがとうございました。

帰りは色々着こんだものを順に脱ぎつつ、どんどん暖かいところへ。お疲れ様でした。素敵なクリスマスイブでした。