2015年の総括

昨年総括によれば2015年の目標は「適宜立ち止まる」であった。それなりに立ち止まっていたような、もうちょっと成果出したかったような、そんな一年だった。なんだかいろいろ追われたせいで、いまひとつ達成感には欠けているような一年だったような気もする。2015年の10の主な出来事は以下の通り。

・フラメンコの発表会に出た(1月) 昨年に引き続き、フラメンコの発表会に出た。ファンダンゴ・デ・ウェルバとアレグリアス。色々課題も多く、必死にやったけれどもまだまだ足りない、という感じの発表会だった。母にはメイクで誰が誰だかわからなかったと感想をもらった。

・福島旅行に行った(2月) 連れと2人で福島に旅行に行った。福島県は初めてで、温泉で一泊して、猪苗代湖の横で雪にまみれつつ白鳥見ながらビール飲んで、会津若松でお城を眺め、喜多方でラーメンをはしごするという旅だった。とにかく福島は何を食べてもめちゃくちゃ美味しい! 感動的! 再訪を誓った旅だった。なお今年は若干お城づいていて、4月にも桜の彦根城を見に行った。

・怒涛の春学期8コマ+会議の嵐(4月~) 昨年から某主任がつき、なぜか全学の臨時委員会にもメンバーに選ばれ、学部内シンクタンクもやらされ、毎週平均6時間以上会議やらされながら、春学期は初年時演習含め授業を8コマもやっていた。きつくて、もう全然回らなかった。ぎりぎりで、毎晩ゾンビのようになって帰宅していた。乗り切れたのは連れとフラメンコのお稽古のおかげ。

・学会実行委員+学会賞(5月) この春学期は、学会大会の開催校委員会にも入っていたのだった。ただ、こちらは委員のみなさんが超優秀で、楽ちんとは言わないまでもやってて楽しかった。学会では早朝にセッティングした自分の発表に何故か重鎮が並び、懇親会では学会賞を頂いた。なお、その後、某特別委員会の委員長も拝命してしまった。

鳥取出張、東京出張の連続(8月) 某主任の仕事の一環として地方出張もやった。物心ついてから初めて鳥取に行った。スナバコーヒーに行ったり、砂丘を遠目に覗いたりした。

・夏の遊び(8月) 万博公園に遊びに行って、涼しい夕暮れに芝生に寝っころがってビール飲んだり、東京に行ってサルサバーに連れて行ってもらい、サルサ初体験をしたりした。サルサはペアダンスで、いつもの踊りと違って面白かった。姿勢がいいと言われたけど、やはり回転は課題なのだった。

・台湾出張(9月) 連れと一緒に台湾に呼んでもらって、発表がてら観光もした。連れの中国語に感嘆したり、向こうの大学生Pちゃんの案内で綺麗な景色や地元のおいしいものを堪能したりした。次は台北以外の地域へ行ってみたい。 

・ハロウィンコスプレ(10月) 10月31日に友達夫婦とみんなでゴスロリコスプレしてウィッグかぶってUSJに遊びに行った。楽しかった。

・挨拶いろいろ(10月11月) 今後の段取りなど含めて各所にあいさつ回りなど。

・博物館(11月) 母校の博物館で講演をした。一般向けに自分の専門のことをしゃべるのはちょっと珍しいので、良い経験になった。

 

今年はもうとにかく執行部の仕事が忙しすぎて、他がすべて浸食されてしまったというのが反省点。週に12時間以上会議をしないといけないような時期まであり、自分の研究はあまり進められなかったし、分担翻訳に至っては完全に止まっていたというのは心から反省しないといけない点である。書き物としてはアーカイブ調査報告を書いたり、本の分担執筆を書いたり(現在進行形)、ある程度はやっていたが、やはりもう時間も気力も残らなかった。来年は在外研究があるので、そこで色々充電をしたり書き進めたりしないと、自分の研究のキャリアの将来像にも関わると心底思った一年だった。

学内行政のことについては大分色々なことが分かった。ふつう就職4年目の30代前半教員がどう考えても足を踏み入れないような部屋で会議を何度もしたり、話の進め方について知ったり、文科省とのやりとりの仕方について学んだり、大学というのはこうやって回っているのか、というのがかなり具体的にわかってきた1年だった。そういう意味では収穫がなかったとは言えない。学生によりよい教育を提供するために、大学を作っていくことは重要で、そのためのやり方を知っておくことはやはりそれなりに必要なことだと思う。

学会がらみでも、大会実行委員をやり(何だか毎年のようにやっているが)、委員長職につくことになり(学会員800人規模なのに私に委員長職がまわってくるすごさ)、学会の運営や来歴、どこにどんな人がいるのか、企画をどう回せばいいのか、ということを現場で学んだ一年だったように感じる。

健康状態は悪くなかったが、来年あたり何か来ても困るので、年が明けたら色々と検査やメンテナンスをする予定。私の健康状態が悪くならないのはひとえに連れのおかげで、話すとストレスは消えるし、リラックスした時間を持てたのは本当によかった。踊りも大変役立ってくれて、どんなにイライラして帰っても、汗を流せば汗と一緒にすべて忘れるのだった。このコンボはありがたかった。

今年の「初めて」は、「サルサ」「デモ行進参加」「エスカルゴを食す」「1年生のクラス担当をする」というあたりが挙げらえれると思う。前の2つはなかなかのインパクトだった。来年も色々チャレンジしよう。

来年は大きい変化の年になる予定で、転居や新生活、米国での在外研究開始などがある。きっと忙しくてばたばたもするだろうけれども、健康に気をつけて、着実に進めたいもの。後回しになっていた翻訳もぜひ進めたいし、今の某主任職の引き継ぎも無理せずきちんとやりたい。なんでもばたばたするうちにあっという間に終わってしまうので、来年の目標は「味わいながら進める」にしたい。皆さま、来年もどうぞよろしくお願いします。