爽やかな晴天

ほどほどに起床し、朝食をとり、会場でいまは生駒に住んでおられるというアラムナイと話す。チェックアウトして、芝公園から東京タワーをチラ見し、東京駅で荷物を預け、時間があったので大丸の11階でぼんやりしてから、丸の内の改札前で待ち合わせした。今日はまず、文学部の元同期4人で集まった。前にこの4人で東京にて集まったのは2011年だった…。新橋で集まって銀座で飲んで、シンガポール料理を食べた思い出。あれから8年。マジか、と思う。考えれば、高校の同級生のIが他界した直後だったから、それから考えても8年なのか。学部を卒業してから今日まで、あの年が折り返し地点になっているということに震撼する。ちなみに個々人では、Hとは1年半ぶり、Aちゃんとは半年ぶり、Mとは2か月ぶりだった。今日はさわやかな天気で、三井の美術館辺りに歩いて行ってランチした。Aちゃんのハプスブルグの呪いの話、読めない写本の話、盗品の話、Hが山口まで車で飛ばす話、Mはそうしょっちゅう徹夜して身体がもつのかという話など(酒と食事は省いていないからという謎の主張があった。思えば私は食事より睡眠重視派かも)。私はといえば先月の思わぬ激務の話と、本当にあったおそろしい貴重書偽造の話をした。もうちょっとゆっくり話せればよかったような気もするが、これくらいでちょうどいいのだろうと思う。途中でひとりで失礼し、15時からは日本橋でゼミ1期生1人、3期生2人と会う。お変わりなく。3期生H君は転職活動中。やはり教員になりたいのだそうだ。PなそにっくとTよたの価値観(いまだにJapan As No.1)は時代に合わず終わっとるという話、M君からはアラフィフ上司のものすごい話なども聞く。端的に言うとダブルインカム子どもなし高給取りタワマン住まいの立場で毎晩部下を激安チェーン焼き鳥店に誘っては武勇伝を語ったあげく1円単位で割り勘し挙句の果てに女の子に声をかけて来いとかいうという話であった。女の子に声かけてこい、は東京ではよくあるらしい。なんと恐ろしいのか。野蛮にすぎるやろ。他山の石にしたい。それにしてもそういった40代から50代の上司たち、なんていうんか、人間関係を軽視してるというか…自分は自力でのし上がってきたと思うから人間関係のケアを軽視してるというのと、言うて自分に自信がないからマウンティングせずにいられない、というのの悪魔合体であるように見える。お金の使い方を知らないというのは恐ろしいし、自分の「自信」のケアを部下を使わないとできないというのは致命的だ。卒業生たちには、昨日のワークショップでウーバーの人から聞いた話をさっそくシェアするなどした。思えば、何のかんのいってうちの専攻は時代の先端を走っており(価値観も)、学生たちはそれに無意識のうちに感化されて社会に出ているのかもしれない。うちの専攻では飲み会の2次会がホテルの喫茶でお茶のことがある、というと皆大喜びして、それ最高ですよ、今日もそうしましょう、と言うので、2次会は外の涼しいテラスのソファ席でお茶した。気持ちよかった。新幹線がけっこうぎりぎりで最後急いでしまって申し訳なかったけど(今日は全体的にそんな感じだった)、無事に夜半近くに帰宅。人間関係をひたすら作ってケアした3日間だった。皆さんに感謝。お疲れ様でした。