台風到来

飛行時間は11時間半で、映画を順に見たがよく覚えていられないほどの時間だった。これほど長いフライトは久々。「三月のライオン」はつめこんでなんだか中途半端なところで終わった印象。香子が原作よりも憎たらしい感じだった。「ハクソー・リッジ」は流血描写が機内で見るにはつらくて途中で断念。「The Mummy」は面白く見たが、なんというか終わり方に既視感があるような…と思ったら、ふた昔くらい前のコバルト文庫のファンタジーにありそうな感じだった。ジキル・ハイド博士の入り方とか、最後の決断の仕方あたりが、なんとも言えず当時のラノベっぽい(笑)。もう一本くらい見たような気がするがどうにも思い出せない。座っているのがなかなかつらくて何度も席を立ったフライトだった。どうにも混んでた気もする。結局一睡もしなかった。

羽田に着いたら案の定、予定の伊丹便は欠航で、とりあえず荷物を拾って(出てくるのにめちゃ時間がかかった)税関を通り、JALのカウンタ―に行く。16時半の便は欠航が決まっていたが、14時半の便は飛ぶことが決まっていて、15時半の便は検討中だという。とりあえず急いで14時15分に間に合うことを目指して第一ターミナルに向かうよう言われる。モノレールを使って。ただし、こちらは24キロ×2、20キロ×1、バックパックにショルダーの荷物。私は羽田の構造に疎くて、別のターミナルに行くのにカートが使えないことを知らなかった。仕方ないので結束バンドでスーツケースを連結し、一人で全部運んだ。エレベータは使いにくいし、ホームの端にあるし、点字ブロックに車輪はとられるし、モノレールの扉は狭いし、ホームとのすき間はあるし、第一ターミナルのエレベータは遅いし、人は多いし、のんびりあるいている親子連れベビーカーもめっちゃ多いし(何故空港に??)、人はぶつかってもまったく無言やし(日本人怖すぎ)、結局涙目になりながらカウンターにたどりついた頃にはもう汗だくで、ええかげんにせーと思って流石にJALの地上職員に一言いった。これほど荷物があるのを知りながらモノレールを案内するのはどう考えても不適切。しかし、国際線→国内線の乗り継ぎが面倒だし、モノレールは狭いし、人はぶつかろうが何しようが無言だし、こけても助けてくれへんし、東京はこれでオリンピックやろうとかちゃんちゃらおかしいのではないだろうか。

とにかく15時半の便には乗れることになって、疲労困憊して待機。外は雨。風が強いと羽田に引き返す可能性がある、と言っているので、引き返さないことを願いつつ搭乗。飛行機はガラガラに空いていた。少しだけ眠る。到着直前多少揺れて、それよりも着陸がドン!といったのが怖かった。機体は大丈夫か!?と思うほど。伊丹では荷物を引っ張り出してカートに載せると、Gが迎えに来てくれていた。思わず英語で愚痴を言う(笑)。外に出ると驚くほどの風で、よくぞこれで着陸したものだと思う。がんばって1時間ほど電車に揺られ、京都に戻ったころにはかなりの強風。近い定食屋に食べに行くことにして、かつとじを食べ、帰宅して入浴して休む。疲労困憊。