夕方に雷雨あり

7時前という早起き。機内でもらったグラノーラバーと昨日買った水で朝食にして、まずは歩いて第二次大戦博物館へ。さすが南部というべきか、めっちゃ蒸し暑い。博物館ではまず「Tokyoへの道」という展示を見た。終戦に向けて、東京に近づいていくという趣向か。ベテランの体験談がちりばめられ、米国側だけでなく日本側の死者数もきっちりかいてあり、また日本のcrazyな戦争戦略(兵站の軽視、特攻、竹やり訓練etc.)についても書いてあった。まあクレイジーであったことに疑いはないが、祖父が苦労したというフィリピンの戦いの展示はなかなか心の痛むのであった。最後の部屋では原爆と空襲が同じ扱いになっていたこと、原爆のことがさらりと流されていたこと、「長崎で土産を拾った」(!)という談話と一緒に溶けた瓶などが展示されていたのが印象的であった。しかし映像で被爆者の姿が出ていたこと、死者数をきちんと書いていたことは評価したい。投下に対するdecisionに関する記述は少な目で、科学者の責任に関する話もなかった。全体に「戦記」「戦史」という感じがする。その次が「ベルリンへの道」で、これも最後は瓦礫だった。対ドイツ戦の展示では、人種関連に関する記述があった。ちなみに日本の展示でも731部隊、中国での非道に関する記述もあったのだが、ドイツとすこし描き方が違うようにも感じた。別館にはボーイングの作った戦闘機が展示されていたりも。STEMに関する展示は期待外れだったが、私の研究に関連する記述が少しあって注目。

展示を見終わってからは、暑い中歩いて、途中のカフェでお茶を買い、それからミシシッピ川のフェリーに乗りに行った。普段見ている川よりずっとでかい! このあたりは流石に深いらしい。片道2ドルでのんびり往復。

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フェリーを降りて、案内所に寄りつつ、Cafe Du Mondeに行って名物のカフェオレと揚げパンを購入! 粉砂糖がかかってうまーい。食べ終わってからブードゥー歴史博物館に行ってみたが、ここは期待外れかつちょっと(人の欲が)気持ち悪かった。それに比べて、The Historic New Orleans Collectionは非常によかった。係の人も尋ねたら丁寧に説明してくれるし、なによりコレクションそのものがよい。アンドリュー・ジャクソンが、ニューオリンズの戦いの5日前に体調が悪いので別の人をかわりに送ってくれと頼む手紙(原本)など。もし1週間遅れていたらアメリカの歴史(ひいては世界の歴史)は全然変わっていたかもしれない。歴史のバタフライ効果とでもいおうか。閉館までいて、それからガンボショップにいってクレオール料理を食す。ガンボ、ジャンバラヤなど。ジャンバラヤおいしかった! ガンボもなぜか不思議にスプーンがとまらなくなるお味。

レストランを出ることから雨に降られはじめ、ザーザー降りのなかいったんホテルに戻る。荷物などを色々おいて、体勢を整えて、改めて出かけてPreservation Hallへ。途中で雨もやんで歩きやすくなった。黒人Jazzのライブ、本当に素晴らしかった! 大学の母校の昔の姿を彷彿とさせるようなHallの内部に、楽しい音楽。飛ぶように時間が過ぎた。CDを買い、白猫の写真をとって辞去。

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それからバーボンストリートをうろうろ散策。土産にステッカーやビーズネックレスを買い、写真をとり、パティオのあるバーでダイキリを飲んで一休み。この通りは本当に繁華街で、綺麗でセクシーな小柄な黒人お姉さんが煽情的な格好で立っているお店の前で、なぜか客引きのお兄さんに入店を誘われたりなど(笑)。いかがわしいグッズの店も多く、しかもなぜか女子や女性装のお姉さまでにぎわっていた。途中でジュースを買って、ホテルに戻って就寝。

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