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雨には降られず

寝坊しないようにさくっと起床。荷造りしてチェックアウトして出立。幸い雨は降っていなかったのでメトロまで簡単に歩いて行けた。チェックインカウンターで、別に買ったチケットを合わせて荷物を預けようと試みたので多少手間をとってもらうことになってしまう。難しい顔をしながらなんとかしてくれたKLMには感謝。Gと一緒にさっさとセキュリティエリアに入り、時間もあったのでセルベサリアでデサユーノ。生ハムのサンドイッチとオレンジジュース、コーヒー。やはりスペインの生絞りオレンジジュースは最高。ハムも美味しいし。スペインは美食の国であった。

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お土産物屋でお菓子などを購入し、更にゲートをチェックしてからキーホルダーなどを購入。ゲートが開いたので、Gとお別れ。次に会えるのは9月だろうか。

マドリードからアムステルダムは2時間ほどの道のり。うっかり寝こける。アムステルダムでは初めての免税手続きをせねばならず、インフォメーションで尋ねながら必死で広い空港を歩き、ようやっと書類にスタンプを貰って封筒に入れた…のはいいのだが、なんと投函するポストを間違えてしまった! 大ショック。だいたいよくわからんポストが3つ並んでるのがトリッキー。近くにいた係のお姉さんに訴えたら、ポストは開けられないけど、回収する係の人がたぶん入れ替えるだろうという。うまくいけばいいのだが。まあ還付があればラッキーくらいのことであろう。何事も焦るとよくない。が、間違えてパスポートを投函したとかでなくてよかった。

アムステルダムでびっくりしたのは、デルタ航空の米国便乗客はすべてまずD1ゲート(?)に集められ、そこで「書類のチェック」を受けるということ。これがまた書類チェックどころではなく、職業から住んでる場所から聞かれた挙句の果てに「研究計画について詳しく説明しろ」とまで言われて唖然。あのー、パスポートコントロールで入管に聞かれるならまだわかるんですが、パスポートコントロールでもないところで、しかも研究の詳細まで聞く? そんなん入管でも聞かれたり聞かれんかったりするくらいのものやのに。私がテクノロジー関係の歴史をやってる准教授だというのがきっとよほど信じられなかったのであろう。まぁ明らかに院生くらいの格好をしているし、アジア人だし、若いし、女だし。これがパリッとした男だったら聞かれなかったのであろうか。なーんかもうこういうことばかりである。とにもかくにもデルタの便に搭乗したら、私の並びの席には誰もいないくらい空いていて、フライトアテンダントのおばさま方もにこやかで親切で、フライトそのものは大変快適であった。ここで寝ると夜寝られないのでひたすら映画を見た。

1作目は「Hidden Figures」。これは、求めるべき数字と、不可視化された人物のダブルミーニングではと思われる。NASAで実は活躍していた黒人女性数学者・エンジニア3人の物語。計算史におけるマイノリティ問題は特にこの過去10年研究が進められてきた分野で、この原作書籍もその流れに位置付けられると思われる。とにかく苛烈な黒人差別・女性差別描写がものすごい。二重の意味のマイノリティ。エストニアラトビアでさんざん旧ソ連の科学に関する展示を見て来た後なだけに、すぷートニクショックの後の米国の描写が興味深く思えた。2作目は「ローグワン」。エピソード4の前日譚。あ、これがこうなるのか、と思う場面が多くてすごく面白かった。3作目は「聖の青春」。ちょっと冗長かなという場面も多かったけど、実在の人物をこれほどまでに描くのは大変なことで、よくぞやりきったと思う。ラストがわかっているだけに物悲しい映画でもあった。

やたら軽食が出るフライトだったがミネアポリスについたら夕方5時頃。イミグレーションは拍子抜けするくらいあっさり通過し(私も慣れたのかもしれないが)、あっさり荷物をピックアップしてライトレールに乗って帰宅。日が長くて明るい。戸外が緑になって暖かくてびっくり。とりあえず最低限の荷物を出して、飲み物飲んで、シャワーを浴びて就寝。