時雨あり

今日はタリンを出立する日。6時半に起きてパッキングしてチェックアウト。タクシーを呼んでもらったら、早朝なのにびっくりするほど早く来た。事前に書いてあった行先を見せて、タクシーを走らせてもらう。あっさりと10分弱で到着。最後にエストニア語でありがとう(Aitah)と言ったら通じたみたいで、運転手のおじさんがにっこりしてくれた。ついに通じる日がきたか。まだ時間があったので、チョコケーキとコーヒーを食し、お手洗いに行ってからバスに乗車。プレミアム席にしたのでゆったりして乗り心地もよい。ひたすら農地をぬけること2時間半、タルトゥのバスターミナルに到着。その真ん前にあるホテルを予約していたので、とりあえず荷物をあずかってもらい、まずは大学方面へ。

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世界遺産天文台を外側から見て(入口はクローズされていた)、それから大学博物館へ向かう。ここのコレクションはまぁ思ったほどではなかったけど、ハワイの展示があったり、中世の教会からの出土物があったり、出身の有名な科学者のコレクションがあったりして面白かった。

さて、次は国立博物館に行こうと思ったが、ちょうどバスが出たところだったのでいったん腹ごしらえをすることにした。バス停の近くのサブサンドイッチを出すチェーンのようなところに入ったのだが、ここの食べものが巨大すぎて完食は断念。タリンのバスカードが使えることを確認して、バスに乗って国立博物館へ向かった(この国立博物館への行き方が日本語ではどこにも書いてなかったので、別に記事を書く)。

新・エストニア国立博物館への行き方 - buzzing evening

この博物館がすごかった。日本人建築家がかかわっているらしいのだが、民博を思い出させるほどの規模で、エストニアの歴史と文化に関するへレリの話のネタ元はここ?と思うくらい、いろんな話を再学習できた。ウラルの人たち、布、歌、方言、発音、服飾、木工、料理、石器時代から中世、エストニアの独立、ソ連時代、シベリア送り、1989年のバルトの道(人間の鎖)の写真を順に追えるスクリーンも。エストニアの国家としてのアイデンティティをかけていると感じる。すばらしい展示だったので、友人たち皆にお勧めしたい。帰りも路線バスですんなり戻り、へレリにお勧めしてもらったTruffeで夕食。牛タルタルにいくらとチップス、エストニアのビール。美味しかった。ホテルのチェックインで多少トラブル気味だったがまあなんとかなった。安いホテルなので、シャワーでバスルームの床が濡れまくるので難儀したが、それもなんとか。ごちゃごちゃ色々整理して、ほどほどに就寝。