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2016年の総括

昨年の総括によれば2016年の目標は「味わいながら進める」であった。実際はなんかもう、特に1月~9月までが忙しすぎて味わうどころではなかったのだが、9月後半以降余裕が出たので、ちょっとは反芻する余裕ができたような気がした1年だった。2016年の10の主な出来事は以下の通り。

・祖母が他界(1月) 小さいころから大学に入るまで同居していた父方祖母が他界した。家族もみとめる老衰で、亡くなる9日前にも「年いったらほんまにかなんな」と祖母本人で言うほどであった。かわいい綺麗なものが好きな、女学校生がそのまま大人になったのかなあと思うような、特に晩年は天真爛漫な祖母であった。

・フラメンコ発表会(1月) 今年も京都劇場で発表会。シギリージャとバンベーラ。ちょっとずつでも進歩があればいいなと思いつつ。シギリージャの衣装は新調。

・市内で引っ越し(1月) 近所に引っ越して、連れと住み始めた。荷物が多いわ忙しいわで、引っ越しは本当に大変だった。家賃というよりも便利さ重視の物件。裏にホテルが建つそうで、あまりにも暗くなるようならまた考えないといけないかも。一緒に住むこと自体は思った以上に楽ちんで楽しいことがわかった。

・健康管理色々(2~4月) 9月から米国に行くということで、2~3月に親知らずを順に2本抜歯、3月に胃カメラ、4月に人間ドック(脳ドック含む)。とりあえず心配なしとのこと。

・怒涛の如き仕事(1月~9月) とにかく忙しくて文字通り死にそうだった。授業に執行部、なぜかエクストラでHP委員会もやらされ、学会でも委員長が付いた挙句に調査を指揮し(というか実質私だけが手を動かして作業)、今年もまた学会大会の実行委員をやり(2年連続に気づいた人は皆ドン引き)、休日にもイベントで出勤。9月下旬から米国に来て生活が変わったことで逆に実感したが、本当に心身を削るがごとき負担で、つらかった。

・結婚式(8月) 事実婚だが、親戚だけ招いてちょっと豪華に結婚式した。奮発したごはんがやっぱり美味しくて、皆に好評で嬉しかった。写真撮影もできて満足。

・米国で在外研究開始(9月) 何もかも片付けて一人で渡米。7年ぶりの米国暮らし。大統領選がえらいことになったり色んなことがありつつも、久々のミネソタ暮らしで一息。なんといっても授業も委員会もないのが大きい。とりあえずやり残した研究仕事を片付けてるだけであっというまに3か月。でも毎日ちゃんと睡眠できるし、週末に休んだりできるのが嬉しい。

・米国フラメンコ(9月~) 勇気を出してこちらでもフラメンコ教室に通いはじめた。大学とはまた違う人たちに会えるし、運動してすっきりするのが楽しい。

アトランタで学会(11月) はじめてこちらのHSS学会に来てみた。受け入れ先大学のご縁で、色んな人と社交できて非常にプロダクティブだった。この学会でも次回・次々回くらいに発表できるようにしたいもの。

・ハワイ旅行(12月~) ネムーン兼ねてハワイで休暇ということにした。住んでいるのが極寒の地なので、温まってゆっくりのんびりバカンスしようという寸法。

今年は、昨年から継続して仕事が死ぬほど忙しい合間を縫って、引っ越しをしたり、海外に出る準備をしたり、結婚式の準備をしたりしていたので、年初めから9月中旬までまったく余裕がなかった。6月7月は日記というか日記的なメモを書く短い時間も気力もまったくとれず、毎日くたくたになってしまっていた。7月末に授業が終わってからがさらにボロボロで、採点するわ出張するわオープンキャンパスに引っ張り出されるわ会議するわ式するわ引継ぎするわ研究室の整理するわ荷造りするわで、精神的にも追い詰められて、もういやだと声を上げて泣くくらいだった。こっちにきたらそれがいきなりなくなって、寝る時間をたっぷりとれるし、料理する時間も散歩する時間もジムで筋トレする時間もとれるし、研究の時間はもちろんたっぷりとれる(というかそれしかやることない)し、何というか蓄積されていた心身の疲れを自覚し、溜まっていたひずみを解放していくだけで3か月が過ぎた気がする。夫がいないのはかなりさびしいのだが、とにかく仕事の量と生活の質について、なんだかほっとしている。この1年がないと、私の余命は確実に縮まっていたのではないかと思うほどである。

とはいえ、こちらに来てからの研究の進み方に焦りもある。この数年で放置していた事柄が多すぎて、それを掃除しているだけで3か月はあっという間に過ぎたからである。まぁ、一般向け原稿1本書いて、初校やって、放置してた翻訳の下訳を終え、読まないといけないのに放置してた論文や本を読み、依頼が来た共著論文(英語)に取り組み、シラバスも書き、学会の調査の集計をしてまとめ文書も書き、今後の計画も立てているのでぼーっとはしていない、はず。前回留学の時を思いだして、月末・月初にやったこと・やらないといけないことを計画的にレビューしているのがきいていると思う。

結婚するなり単身赴任(しかも一時帰国不可能)という状況でも楽しくやれているのは、夫の人徳とインターネットの威力であろう。11月には学会で一度こちらに来てくれたし、ハワイも一緒に行くし、来年の春はスペインで1週間ほど落ち合うことにした。在外期間中でないとできないことをできるだけたくさんやりたい、と思った3か月でもあった。来年も、研究しつつ、休みもちゃんととりつつ、色んなものを見聞しに行きたい。

今年の初めては、「たけのこ掘り」「胃カメラバリウム検査」「バイオリンの音を出す」「スマートフォンを持つ」「新幹線のグリーン車に乗る」など。「米国で習い事をする」というのも初めてか。米国に住むこと自体は2回目なので、それにまつわる初めてがほとんどない。そのおかげでセットアップが超速で楽ちんだったのだが。来年もなにか楽しい初めてを探してみよう。

来年は最初の8か月半をできるだけせいいっぱいエンジョイして、残りの3か月半を心身そこなわず乗り切れればそれで十分かな、という気がする。安全と健康には気を付けつつ、色んな新しいものを見聞きしたい。来年の目標は「ちゃんとやる」。これは仕事のことだけではなくて、人生と生活のいろんな側面をちゃんとやる、という意味合い。皆さま、来年もどうぞよろしくお願いいたします。