2014年の総括

昨年の年末総括によれば、2014年の目標は「堅実に」であったが、どこまで堅実にできたか、というところ。2014年の10の主な出来事は以下の通り。

  • フラメンコの発表会に出た(1月)  去年習い始めたフラメンコの発表会に出た。初心者として何かを習い始めるということの難しさを久々に味わって楽しかった。あと、舞台用の濃い化粧も楽しかった。
  • 本の出版(2月)   苦節7年、ずっと取り組んでいた翻訳・解説本がようやく出版に至った! いったい誰が読んでいるのだろうと思うような感じの売れ行きではあるが、とにかく出たから良いということにしたい。他に誰もやらない(面倒くさすぎるから)ような、でも大事な仕事ができたと思う。今年は他にも、商業誌に記事を書いたし、論文集の分担翻訳も出版された。来年も翻訳が色々ありそう。
  • 富山旅行(3月)   富山の温泉に行って、ブリとかお魚とか食べた。イタイイタイ病資料館に行けたのは興味深くて良かった。
  • 叔父の他界(3月)   母の弟が急死。突然すぎて全員びっくりした。
  • 卒業式(3月)   初めてのゼミ生たちが卒業していった。みんな元気で。
  • 学会色々(5月)   上旬に学会の下働きを不本意にさせられて吠えまくること一件。下旬には北海道で学会で、アイスやお寿司も満喫して楽しかった。
  • 浜松にゼミ旅行(8月)   今年のゼミ旅行は浜松。うなぎパイファクトリーや、浜岡原発、スズキ資料館に行ったが、どれも非常に面白かった。ゼミ3期生はうまく親睦をはかっていて感心した。浜松に住んでいる先輩にも会えて嬉しかった。
  • 2年半ぶりにアメリカ出張(8月)  8月末から9月にかけて、クリ―ブランドとミネアポリスに出張。思えば2年半ぶりのアメリカで、入国審査やら色々が違ってびっくりした。インタビューも緊張した。久しぶりのミネアポリスでは、友達にいろいろ再会できたし、美味しいものは食べられたし、本当にリフレッシュした。ミネソタ大好き!
  • ごえん(9月)   おかげさまで楽しくすごしておりまして感謝。
  • 執行部(10月)   10月から役職がついた。助教なのに役職、という、他大学の先生には皆からドン引きされた人事であるが、とにかく役職がついた。会議が無駄に長いのがかなり辛いが、あと2年弱乗り切らねばならない。

去年が忙しすぎたので、今年は仕事をセーブ、と思っていたせいで、あまり研究成果を出せない1年だったと思う。今年取り組んで今年出たのは、学会発表をまともには2件、予稿執筆1件、原稿執筆1件くらいか。5月には某学会にリソースをとられ、10月からは役職がついて、よけいに研究の時間を取りづらい1年だったように思う。今後はどうやって研究の時間を確保するかが課題になる。まとまった時間を取りづらいなかで、大きな仕事に取り組むには工夫がいることは明らかである。

幸い体調は悪くなかった。とくに9月にご縁があり、楽しくすごしているうえに美味しいご飯なども頂いてしまって、昨年末から悩まされている蕁麻疹があまり出なくなった。踊りに加えて、ストレスから解放される時間がとれるようになったのにはほんとうに感謝しかない。昨年、魂を売り渡して欠損してしまったところが、今までなかった別の何かで埋まるような感覚でもある。

そんなこんなで、今年は「初めて」のことに取り組む機会はあまりなかったように思うが、それでも「浴衣を仕立てる」「上級救命講習を受ける」「英語でインタビューする」などは達成。これからも出来るだけ初めての試みにチャレンジしていきたいものである。

来年は、春学期は役職プラス8コマを乗り切らねばならないし、5月に学会年総会実行委員会があるし、いよいよ教育・研究・私生活のバランスを取っていかねばならない。具体的には、分担翻訳、分担執筆、査読論文、紀要論文はなんとかちゃんとやりたい。春学期は多忙を極めるので、それ以外の時期に計画的に取り組まないといけないだろうと思う。地道に、他の世界と一種遮断されて取り組む時間を確保する必要性がある。社交性はじゅうぶんに発揮できていると思うので、それとバランスを取る孤高性みたいなものが必要。研究者としての自分を忘れないことが来年の課題で、そのためにも来年は「適宜立ち止まる」を目標にしたいと思う。とにかく、今年に引き続いて健康は第一にせねばならないのは言うまでもない。皆さま、来年もよろしくお願いいたします。